過去の企画展

再興九谷「組物」(後期展)~吉田屋・宮本屋・松山の起程を尋ねる~

平成23年10月19日(水)~平成24年1月16日(月)まで

No.23 松山 丸龍図兜花文大皿 5客

  見込みには主題である龍を絵画的に描き、その周辺には見込みを効果的に補佐する牡丹文と兜花文を配置した二段構成とした画面のタイプである。松山は通常は鼠素地であるといわれているが、この組物でわかるように、2客は鼠素地〈灰色〉であるが、他の3客は黄色みがかった白濁系の色合いをしている。例えていうと、吉田屋には花紺青が無いとか、濃く濁った黄色はおかしいなどという誤解と同様、自然を相手に制作されてきた古来の作品には素地から色合いから何からいろいろなタイプが存在しており、「有る」ということは言えるが一概に「無い」ということは言えるものではない、ということが今回の組物を通して考えさせられることのひとつである。
  紺青は花紺青である。梅花皮は1番と2番はあるが他には無く、裏銘は二重角福で、一重と二重の間の釉は塗らないという手の込みようである。

松山丸龍図兜花文大皿写真

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